ASKA再逮捕!覚せい剤中毒者はナゼ自分から通報して逮捕されるのか?

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また歌手のASKA(本名・宮崎重明)元被告(58)が逮捕されることになった。しかも今回は、自分から警察に通報している。なぜ?という疑問がわくが、これが覚せい剤中毒者の実態なのだ。

ASKA再逮捕

25日午後7時ごろ、ASKA元被告本人から「盗撮されている」と110番通報があり、言動が不明瞭なことから尿検査をした結果、覚醒剤の陽性反応が出たという。

以前「覚せい剤中毒者の本音 なぜ止められない?3つの理由ーそれでも私は後悔しない」という記事で、覚せい剤中毒者の本音と実態を書いた。

その中に出てきたSさんのケースが、今回のASKA元被告と酷似している。以下記事からの抜粋。

 

中毒者S氏(56歳)

Sさんは、デザイン会社経営の男性で逮捕され執行猶予中だ。
Sさんは仕事や人間関係で行き詰っているときに、知り合いに覚せい剤を勧められた。

財力もあり社会的地位もあるシニアは、金払いもよく、口も堅い優良顧客だ。密売人はシニアの集まる飲食店などに出入りし近づく。

 

S:デザインの仕事は、追い込みになると寝る暇もなくなる。一つ大きいのが決まれば500万、1000万という金になるからね。

でも年齢的に徹夜が辛くなってたし、アイデアも出なくて、コンペにも勝てなくなってきた。現場も30代が中心で、人間関係もうまくいかなくなってきて、行き詰まっていた。

S:そんな時、行きつけのクラブで知り合った人間から、スポーツ選手も使っている疲労回復の薬って勧められた。その人は会社を経営していて、身なりも良かったから。疑わなかった。

S:…いや本当言うと、チラッとヤバいかもと思ったけんだ。けど、とにかく現状を変えたかった。アイデアが出るなら悪魔に魂を売ってもいい、そこまで追い込まれてたんだ。

S:クスリをやると、すごく仕事ができた。自分でも天才かと思うくらい。徹夜も平気だし、2倍も3倍も仕事ができる。何度もヤバイと思ったけど止められなくなっていた。

S:今、執行猶予中だけど、正直言うと、毎日やりたくてしかたない。ひたすら我慢している。例えるなら、信号でアクセルに足を乗せたまま、じりじり待っている感じ。ひたすら青になる瞬間だけ想像している。他には何も考えられない。

自ら通報し逮捕される

Sさん逮捕のきっかけは、自分から警察へ通報した事だった。しかし、その通報は覚せい剤使用の件ではなかった。一体何故?Sさんは警察に通報したのか?

女性が監禁されている

Sさんはマンションに事務所を構えている。ある日、隣の部屋から女性の「助けて」という声が聞こえた。その声は何週間も続いた。

これは放っておけないと、Sさんは警察に通報。隣に女性が監禁されていると訴えた。すぐに警察が出動、隣の部屋に踏み込んだ。だが、そこには何もなかった。

それでもSさんは騒ぎ立てた。今度は壁にマイクを当て録音を始めた。数週間後、証拠のテープを持ち再び警察に駆け込んだ。テープには数名の男の声が録音され、どのように監禁しているか明らかになると。

早速テープが再生された、しかしそこからは雑音しか聞こえてこない。Sさんは雑音テープを再生しながら、ほらココで女性が悲鳴を上げた、ココで悪事の相談をしていると熱弁をふるった。

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さすがに不審に思った警察が、今度はSさんの仕事場を捜査、そこで覚せい剤が見つかりSさんは逮捕された。

幻聴幻覚の果てに自ら逮捕されたSさん。しかし今でも隣に人が監禁されていたと固く信じている。

自分もそのテープを聴いが、やはり雑音しか聞こえなかったのだが…。

覚せい剤中毒者の異常行動

覚せい剤中毒者は、異常に臆病になる。常に誰かに監視されているとか、警察が表にいるなど24時間常に怯えていて、いつかその恐怖が限界に達する。

その結果、一種の自己崩壊(ゲシュタルト崩壊)を起こす。

ASKA元被告は恐怖に耐えきれなくなり、その恐怖に自らダイブしてしまったのだ。助けを求めたのは一番怯えていた警察。だが、彼はその矛盾にさえ気が付いていないはずだ。

それにしても、ASKA元被告は逮捕されてもなぜ覚せい剤を止められないのか?その答えとして、もう一か所抜粋したい。

中毒者M子(22歳) の例

ドラッグ中毒で万引常習者のM子は、反省とか後悔という観念を頭脳から失った。 

更生施設がM子の脳を検査したところ、前頭葉が委縮していた。前頭葉は、善悪の判断をする部分だ。ここが委縮すると、一片の悪気もなく万引きなどを行うことがある。

それでも私は後悔しない

M子に最後に聞いた質問は、

「覚せい剤のことを後悔しているか?」だった。

「更生中だから、後悔している」という答えを予想していた自分はあっさり裏切られた。

M子は躊躇なく答えた。

「後悔していません。あの体験はやったことのない人には分かりません。この世で最高の体験です。私はそれを知っているんです」

それまで、控えめだったM子が、その時は、上目線の傲慢な態度で答えた。まるで覚せい剤を知らない人間を憐れんでいるような目で私を見ていたのが忘れられない。

後悔していない、その一言に衝撃を受けた。

中毒者は心のどこかで、覚せい剤は一生を引き換えにするだけの価値がある特別な体験と信じているのだ。

覚せい剤を止められない最大の理由はこれなのだ。

覚せい剤はロシアンルーレット

都立松沢病院の医師に聞いた。

医師:実は覚せい剤の体験者は意外に多くいます。軽い気持ちで一度や二度手を出した人は。しかし、だれもが中毒になるわけではない。酒やタバコやギャンブルもそうですよね。

医師:覚せい剤はロシアンルーレットです。その時の状況、肉体、精神の状態、いろんな条件がそろって、これ以上は無いというくらい最高の体験をしてしまう時、ロシアンルーレットの弾を引いてしまうんです。当たったら最後、やめる事は非常に困難です。

ASKA元被告はロシアンルーレットの弾を引いてしまったのかもしれない。

 2

ASKA元被告は執行猶予期間中だった。今回実刑は免れないかもしれない。

更生しては再犯という泥沼のスパイラルの始まりだ。田代まさし氏も同じ泥沼の中でもがき続けている。

覚せい剤を止めることはできない、唯一出来ることは、「今日はやらなかった」という毎日を死ぬまで繰り返すことだけだ。

それは想像以上に苦しい毎日だが、立ち直ろうとする意志と支えてくれる人がいれば決して不可能なことではない。

「SAY YES」や「YAH YAH YAH」など素晴らしい名曲で、たくさんの人を幸せにしてきたASKA元被告、このまま終わるのはあまりに切ない。今度こそ立ち直ることを祈りたい。

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