おうちのでんわ使ってみたメリット、デメリット、トラブルまとめ
おうちのでんわ使ってみたメリット、デメリット、トラブルまとめ

おうちのでんわ使ってみたメリット、デメリット、トラブルまとめ

前回おうちのでんわのトラブルについて書きましたが、お問合せなどもいただいたので、トラブルのその後と、メリットデメリットなどまとめてみました。

メリット

おうちのでんわには、今までにないメリットがたくさんあります。

電話回線が不要

メリットはまず、電話回線が必要無い事です。

Wi-Fiと同じで、コンセントさえあればどこにでも置けます。

回線工事が必要ないので、お手軽で格安なのが一番のメリット。

工事があると、予約して何日か待たされますし、工事費もかかります。

おうちのでんわは、店頭で契約したら、その場で受信機を受け取れるので、家に帰ってその日のうちに使えます。

 

設定が簡単

設定も簡単です。

受信機と電話機をつないでコンセントにさすだけです。

ただし電波を読み込んだりするので設定完了まで約1時間かかります。

4つあるランプが緑に点灯したら設定完了です。

料金が安い

料金も大きなメリットです。

基本料金は980円。通話料金も普通の約半額です。

さらに、まとめて割だと、(SoftBank Air、またはソフトバンク/ワイモバイル携帯電話とのセットで申し込みの場合)、おうちのでんわの月額基本料金が500円と、安くなります。

ただし、電話番号表示などは別に毎月400円がかかるので、オプションを増やし過ぎると高くなります。必要なものを厳選してください。

FAX

fax付き留守番電話機も使えます。自分はパナソニックのオタックスを使っていますが、今のところ通話も留守番電話もFAXも問題なく使えています。

電話番号

電話番号は、通常の市外局番、例えば東京なら03が付きます。

すでに番号を持っている場合は、それを引き継げます。

初めての場合は、候補の番号がいくつか提示されますので、その中から選べます。

番号だけ見ると普通の電話番号ですが、実はこれは仮表示番号で、本来の裏番号があります。

警察などの緊急連絡にはこの裏番号で連絡が行きます。

裏番号は導入の時に教えてもらえますから、電話機の近くに貼っておく必要があります。

 

デメリット

いいことばかりのようですが、実はデメリットもあります。

電波状態の影響

先ず電波が弱いと使えない事です。

Wi-Fiが普通に入る場所ならだいたい大丈夫ですが、もし受信状態が悪いようだと、通話やfaxができません。

すると、電波の状態が良い場所を探し回ることになります。

前に突然通話ができなくなった時があり、ソフトバンクに問い合わせました。

その時提案された解決策が、受信機の場所を10箇所くらい変えてみるというものでした。

この時のトラブルについては後で書きますが、実際に受信機には留守電FAXも繋いであるので、コンセントの周りであちこち置いてみて、その度に受信状態を見るのは大ごとです。

しかも、もしその場所がダメだったら、他のコンセントで再度試す必要があります。

非常にアナログ的な解決策に驚きました。

家の中でも地下室やトイレ、風呂場など壁に囲まれた場所は電波が届きずらい傾向にあります。

トイレに電話を置く人はあまりいないと思いますが、なるべく密閉されていない場所を選んでください。

自宅の電波状態はあらかじめ店頭で確認できますが、100%確実とは断言してくれません。

結局、実際にやるまでわからないというリスクがあります。

しかもソフトバンクの話では、今日まで受信できた電波が突然、明日は入らないということもあり得ると言います。

また、FAXも送信と受信は別な電波らしく、どちらかだけできないという状態もあり得るとの事でした。

これって、かなりのリスクです。

停電で使えない

停電になると使えません。

受信機にはコンセントしかないので。

電池で電源を供給できるかどうかまだ試していません。

災害の時には使えない可能性があるという事です。

電波干渉すると使えない

ホームセキュリティやホームエレベータが入っていても使えません。

電波が干渉し合うからです。

電話機の側に受信機を置くのも不可です。

1メートル以上離すよう指示されますが接続コードはそれほど長くありません。

FAXに手間がかかる

FAXに関しては、送る時にはアタマに0009を付ける事が必要です。

最初どうしても送れなかったのでマニュアルを見ると、小さく書いてありました。

FAXを受けるときには、市外局番からダイアルしてもらう必要があります。

以前、外から市外局番を付けずにFAXを送信したら、送ることができず、市外局番を付けたら送れました。

これは自分がテストした機種だけの問題なのかもしれませんが、マニュアルにないので確認できていません。

もし相手からFAX が送れないという場合は試してみてください。

電話機

電話機に関しては、店頭ではどこのメーカーでも大丈夫と説明されました。

ところが、相談センターに聞くと、実はまだ完全に検証できていないので、使えない機種もあるかもしれないとの話です。

もしどうしても使えなかったら電話機の交換が必要になります。

まとめ

導入時にはいろいろトラブルが頻発して、まともに使えるようになるまで1週間近くかかりました。

その間、何度もソフトバンクに連絡しましたが、トラブルはまだ事例不足で検証に時間がかかり、回答に1時間待ってくれと言われたこともありました。

もらったアドバイスは役に立たず、結局自力で解決しました(今後問題が起きなければ)。

まだ新しいサービスなので、対処法のマニュアル化も出来ていません。

予想外のトラブルが出る可能性があるので、店頭では9日間のキャンセル期間を設けています。

どうしてもダメならキャンセルも視野に入れておく方が良いでしょう。

 

トラブル

私が体験したトラブルは、突然通話ができなくなるというものでした。

それまで通話とFAX受信ができていたのに、ある日0009を付けてFAXを送信したら、そのあと全くつながらなくなってしまったのです。

外からかけると通話中、受話器を取ってもツーツー音で使えません。

ところが何故かFAX送信だけできるのです。

すっかり困ってしまい、ソフトバンクの相談センターに電話しました。

最初の回答は、「一旦電話機の電源を切り、受信機から1メートル以上離してから電源を入れる」というものでした。

その通りやってみましたが改善されません。

再度電話すると、「事例がなくわからないから会議をするので1時間待ってください」という事です。

1時間後、出た回答は前述のように「受信機を持ってコンセントの周囲を10回さぐってださい」と言うものでした。

それは面倒過ぎます。

でもほかに方法が無いので仕方なく始めようかという前に、一つ試してみることを思いつきました。

その方法とは、電オフです。

パソコンは何かあったら電オフで再起動が一番。

受信機もパソコンみたいなものでしょう。

ただし受信機は、電源を入れてから使えるようになるのに1時間かかるので、ソフトバンクからは電源だけは抜かないように言われていました。

でも、どうせ使えないないなら同じこと、ダメ元で受信機を電源オフ、コンセントを抜いてみました。

そして数分後に再びコンセントを入れてみると、わずか3分で受信機のランプが4つとも点灯、受信機が立ち上がりました。

恐る恐る電話を試してみると、ちゃんとつながるではないですか!

もちろんFAXも受信できました!

受信機の場所は全く変えていないのに!

10回まわらなくて良かった。

今回のトラブルは0009FAX送信がきっかけだったので、それが原因かと思い、改めて0009FAX送信してみました。

しかし今度は何も問題が起きませんでした。

そして現在、問題なく使えています。

結局、単なる受信機のマシントラブルなのかどうか、ソフトバンクに聞いてもわかりませんでした。

最初にFAXを送るときは、同様のトラブルの可能性があるので気をつけてください。

おうちのでんわは、まだソフトバンクでも予測できないトラブルがあります。

しかしメリットも大きいので、リスク覚悟の上で導入するならば良い選択と言えるでしょう。