「すぐにイライラする」「気分が落ち込む」「意欲が出ない」そんな事が増えていませんか?
実はこれ、男性ホルモン低下が原因の「LOH症候群」の可能性があります。
心筋梗塞や寿命にも影響する「男の更年期・LOH症候群」。その症状と対策をまとめました。
今回から3回に分けてお届けします。
目次
LOH症候群と男性ホルモン
いきなり自分の話で恐縮ですが、最近意欲が低下気味で困ってます。
元々たそがれ気味の性格ですが、最近輪をかけて何事も面倒くさく、億劫に感じ、ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだり。よく眠れない時もあります。
このような症状は、シニアが直面する更年期障害とも言われています。
やっぱり年齢のせいかなあ?と思い、いろいろ調べたら「男性ホルモン」というキーワドにぶつかりました。
下ネタにされがちな男性ホルモンですが、その低下が更年期障害を引き起こし、重大な病気や精神面にも大きな影響を及ぼしていたのです。笑っている場合ではないのです。
それが「LOH症候群」。ロウ症候群。老症候群ではありません。
正式名称は、
加齢男性性腺機能低下症候群
(Late-onset hypogonadism:LOH症候群)
という、立派な病気です。
専門サイトでセルフチェックをしてみたら…、
なんと自分は重度のLOH症候群でした!
ショック!!
セルフチェックの方法も、2回目でお話します。
LOH症候群とは?
LOH症候群とは「男性ホルモン」低下による病気や精神症状で、下手をすると命にもかかわります。
とりあえず
「最近笑っていない」
「新聞が読めない」
「よく眠れない」
この3つが思い当たる方は、ぜひともお読みください。
男性ホルモンとは?
そもそも「男性ホルモン」とは何か?
下ネタにされやすいキーワードですが、実は身体の機能や性格にも影響する重要な成分なのです。
男性ホルモンの95%を占めているのが、睾丸(精巣)で作られる「テストステロン」。ドーピング検査でもよく聞く成分ですね。
テストステロンは、骨や筋肉、体毛などを増強するだけでなく、血液を作り、動脈硬化を予防し、脳の働きを維持し、さらには「チャレンジ精神」や「意欲」「表現力」など男性の活動全てに関わる超重要成分だったのです。
男をヒーローにする
テストステロンは、チャレンジ精神を旺盛にし、行動的にします。
男は子供の頃から、幾つになってもヒーローが大好きです。
女性から見ると、バカみたいという感じですが、試練や冒険を乗り越え、困難に立ち向かう姿に自分を投影し感動するのは、男ならではのテストステロンの働きなのです。
男にとって、それが大きな成功に結びつく原動力と言っても過言ではありません。
男を前向きにする
さらにテストステロンは、人生を生き生きと前向きにします。
マンチェスター大学の研究で、テストステロンの量に比例して、言語能力や表現力が上がることが分かりました。
俳優や音楽家など芸術分野の人はもちろん、一般社会においても自分を表現する能力はとても重要ですね。
男を泣かせる
脳の中には「幸福感」や「やる気」を与える「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。
覚醒剤中毒者が薬にハマるのも、この報酬系神経が関係しています。
報酬系が、頑張った時のご褒美として出すのがドーパミンという神経伝達物質。
これが、大きな幸福感をもたらします。
このドーパミンを出すように脳に働きかけるのがテストステロンなのです。
スポーツの試合で勝った時の、感極まっての男泣き、これもテストステロンの働き。
昔なら巨人の星、今ならワンピースでしょうか。
ヒーロー達もまた、よく泣きますね。試練を乗り越え、勝利や友情をつかんだ時、テストステロンがドーパミンをドバドバと出すからなのです。
この男の涙が、男をグッと共感させるのです。
男の健康を守る
重篤な病気に対して、男性ホルモンは有効であるという調査もあります。
アメリカの研究機関が、テストステロンの量で男性を4段階に分類したところ、
一番高いグループは一番低いグループと比較して、なんと脳梗塞や心筋梗塞などが約5割も少なく、がんも約3割も少なかったという結果が出ました。
男性ホルモンが低下すると?
こんなに凄い男性ホルモン、それが少なくなってきたら、どうなるのか?
これまで、男性ホルモンの減少は、笑い話的に性欲減退やEDと結びつけられるだけで、軽視されてきました。
しかし、男性ホルモンの減少は、病気や精神に多大な影響を及ぼし、命にもかかわります。その症状とは?
コメントを投稿するにはログインしてください。