コーラを飲んだ時などに、急に体がじわじわ痛くなる事があります。5分くらいで収まる事がほとんどですが、これって何なんでしょう?調べてみました。
炭酸ガスで起きる痛み
痛むのは肩や胸、背中や肩などですが、激痛というのではありません。
じわっと鈍く広がる痛みです。
いつもというのではなく、時々起きる現象です。
調べてみると、意外に多くの人が同じ体験をしていました。
推測される原因は次の4つです。
酸欠による血管拡張
炭酸飲料を飲むと、血中酸素濃度が下がるため、「酸素が足りない」というシグナルが出て血管が拡張する場合があります。
そのため、急に血圧が上昇して、痛みが発生する可能性があります。
急激な副交感神経反射
炭酸ガスは体内で酸素を奪います。
酸素が減ると血管が拡張してリラックスの神経である副交感神経が優位になります。
炭酸飲料を飲むとリラックスできるのはこのためです。
副交感神経優位は、「プロスタグランジン」という物質を生み出します。
プロスタグランジンは血管を拡張させ、痛みにも敏感になる作用があるため、背中や肩などに痛みをもたらすのではないか、という説です。
放散痛
炭酸ガスによって胃が急激に拡張することで、「放散痛」により背中や肩が苦しくなる、という説です。
放散痛は「関連痛」とも呼ばれ、脳が痛みを感じる場所を勘違いすることで起きます。
自分の体験では、以前医者に行った時、下の歯が痛かったのに、悪いのは上の歯だったということがありました。これも放散痛です。
ペットボトル症候群
糖分が多い清涼飲料水を飲むと、苦しさ、だるさを訴える「ペットボトル症候群」と呼ばれる症状があります。
簡単にいうと、糖分過剰摂取による急性の糖尿病で、筋肉に力が入らなくなり、だるさや倦怠感を引き起こします。
まとめ
結局、様々な説がありますが、はっきりとした原因は医学的には不明です。
まあ、重篤な症状ではないので、まじめに研究されていないからでしょう。
ただし、潰瘍やがん、心臓病などで同様の症状が出る場合もあるので、症状がひどいときは我慢せず、専門医に相談されることをお勧めします。
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