健康診断書の数値の見かた②中性脂肪改善法
健康診断書の数値の見かた②中性脂肪改善法

健康診断書の数値の見かた②中性脂肪改善法

2793555d0f79b3904276bc80964134ff_s「健康診断書の見かた読み方」後半は、残りの項目TGについてと「生活習慣チェック」、効果的な「中性脂肪対策」です。

 

TGとは?

TGとは、中性脂肪のことです。中性脂肪ってどこの脂肪でしょう?お腹の脂肪?あるいはコレステロールの1種?

脂肪ということで、コレステロールや肥満の事と思いがちですが、実はちょっと違うのです。

 中性脂肪値は「血中中性脂肪」、つまり血液の中にある脂肪を指すします。お腹の脂肪ではないのです。

確かにお腹についているのも「中性脂肪」と言いますが、健康診断で計るのは、特に血液に含まれる「中性脂肪」の値です。血中中性脂肪は、それだけ重要な要素ということです。

ドロドロ血液やサラサラ血液という言葉がありますが、健康な血管は、血液がサラサラと流れています。

ところが、ドロドロの脂肪が増えると、どうなるか…内側にいろいろ付着して、血管内にカサブタのようなものができてきます。

そして、いよいよ血管が詰まってくると、流れが止まってしまう事も。

 つまり血中中性脂肪が増えると、血流が悪くなって、リスク満載のドロドロ血液になるわけです。血管の中で何が起こっているのか、見えないだけに怖いのです。

では、太らなければいいのか?

血中中性脂肪は困ったことに、見た目ではわかりません。痩せいていても、太っていても関係ないのです。

しかもはっきりとした自覚症状もありません。肥満や高脂肪の食事で上昇し、動脈硬化や脂肪肝の原因となります。

《基準値範囲 50~180 *149を超えると、要チェック!》

 

生活習慣病の危険度チェック

ここまでの各項目の数値はいかがでしたか?

では、ここで「生活習慣病の危険度をチェック」してみましょう。いくつの項目があてはまりますか?

  1. 夜食や間食が多い。
  2. 油っぽい食べ物が好き。
  3. 青魚をあまり食べない。
  4. ほぼ毎日アルコールを飲む。
  5. 運動する時間が取れない。
  6. 20歳の時から体重が10キロ以上増えている。

丸がついた数が多いほど要注意。多いほど、動脈硬化などの生活習慣病の危険性が高まります。

先ずは、血中中性脂肪の改善が必要。大事なことは、血液をサラサラにすること。それには、適度な運動と食事が大事です。

 

中性脂肪改善の運動は?

運動といっても、スポーツクラブやジムに通うのは時間もお金もかかります。

そこでオススメは、日常生活の中でできる運動。

  • 電車を1駅手前で降りて歩いてみる
  • エスカレーターやエレベーターは使わず階段を使う
  • 近所の買い物は徒歩で行く

こんなちょっとした運動がオススメです。


中性脂肪改善の食事は?

食事に関しては特に、青魚が効果的です。アジ、イワシなどの青魚には「必須脂肪酸のEPA」という成分が豊富にあり、これが中性脂肪対策に良いと言われています。

EPAは青魚に含まれるサラサラの油で、厚生労働省も摂取を増やすのが望ましい栄養素としてあげています。

しかしEPAは、体の中では作ることができない成分で、食事から取るしかないのです。

では、どの位食べればいいのか?

国が推奨している目標摂取量は、EPAおよびDHAを合わせて1日1g以上。

いわしなら約40g、鯵で約150g以上必要です。マグロの赤身なら刺身9人前になります。

でも運動する時間が無い、青魚の刺身もそんなに食べられない。

その場合はEPAが配合された特定保健用食品などで補うのも有効です。

 

イヌイットの意外な事実

EPAに関して、実は興味深いデータがあります。

アラスカやグリーンランドの先住民イヌイットは世界一脂肪の多い食事をしているといわれています。

何しろ北極圏で野菜がありませんから、食事はアザラシやシロクマの肉がほとんど。脂肪を控えようとする現代の考え方からはかけ離れた食生活です。

脂肪の多い食事は生活習慣に様々な悪影響を及ぼすというのは常識ですから、イヌイットの人たちの健康状態は良くないと考えられていました。

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ところが驚いたことに、調査してみると、イヌイットの血液はサラサラで、血中中性脂肪も正常、生活習慣が原因の不調も少なかったのです。

その秘密は、アザラシやシロクマが食べている魚に隠されていました。魚にはEPA やDHAが多く含まれています。

これらを食べていたアザラシやシロクマは自然にEPAが体内に蓄積されていたといわけです。

イヌイットは知らず知らずの内に、体内にEPA やDHA を摂り入れ、サラサラの体質になっていたのです。

オイルサーデンでEPA補給

野菜を一切食べない彼らの血液がサラサラだったというのは驚きです。

かつて、日本人も魚をたくさん食べる国民でした 、しかし残念なことに、日本人の魚の消費量は年々減って今は肉類と逆転しています。

もしかすると、生活習慣病と魚不足は関係あるのかもしれません。今こそ青魚、特にイワシを見直しすべき。

このブログでも「オイルサーデン缶ツマ・レシピ」を時々アップしています。ぜひ参考にしてください。

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オイルサーディン缶ツマレシピ

『健康診断書』体の健康地図です。読み解いて、健康な毎日を目指しましょう。

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