「スマホ老眼」が、シニアでなく、子どもから10代20代若者の間に急激に増加しています。ただの「かすみ目」や「疲れ目」とはちょっと違う「スマホ老眼」。その原因と対策をまとめました。
目次
スマホ老眼とは?
「スマホ老眼」とは、目が「かすむ」「ぼやける」「まぶしい」「疲れる」そんな症状が出る目の不調です。
スマホ老眼の原因は?
その原因は、「スマホの見過ぎ」と「自律神経の不調」の2つがあります。
スマホの見過ぎ
長時間スマホの画面を見続けることにより「ピント調節力」が衰えてきます。ピント調節をしている水晶体の筋肉が緊張し、調節力が低下してしまうのです。
自律神経の不調
スマホ老眼も「スマホ症候群」の一症状です。
「スマホ症候群」は、首こりが原因で自律神経に異常が起きる病気です。
うつむき姿勢
成人の頭の重さは約5キロ、ボーリングの玉ほどもあります。首を曲げる角度によってさらに重くなります。30度のうつむき姿勢で3倍に、45度で4倍=20キロもの負荷になるのです。
長時間のうつ向き姿勢が続くと、首に負担がかかり「首こり」が発症します。
首は頭と体をつなぐ重要な神経の通路ですが、「首こり」で固まった筋肉が自律神経を圧迫し、異常を引き起こしてしまいます。
他に出る目の症状
「スマホ老眼」になる方は、他にも「ドライアイ」や「涙目」といった症状も多く出ます。これらも自律神経の異常から起こります。
ドライアイ
涙が十分に出なくなり、瞳がいつも乾いて辛い「ドライアイ」。ドライアイは、日本では約800万人いるとも言われています。
涙目
泣いているわけでもないのに、涙がこぼれる「涙目」。この原因は、ドライアイとは逆に、涙の量が多くなりすぎることです。
自律神経が目を調整
目が「かすむ」「ぼやける」「まぶしい」「疲れる」。そんな症状を病院で検査してみたが、異状なしと言われた。そんな時は、自律神経に異常が起きている場合がほとんどです。
涙や瞳孔の働きをコントロールしているのは「自律神経」です。だから、自律神経の調子が狂うと、目を正常にコントロールできなくなります。
涙の量がコントロールできなくなり、目が乾いたり、潤んだりします。
瞳孔の収縮もコントロールできなくなり、ピントが合わなかったり、まぶしかったり、薄暗かったりします。
光を当てても、瞳孔が開きっぱなしになる「瞳孔散大」という症状も起こります。昔は、医者が目にライトを当てて、瞳孔が変化しなければ「ご臨終」と宣告していましたが、これと同じ状態です。
自律神経対策
「スマホ老眼」になる方は、頭痛やめまいなども併発する人が多くいます。そこで自律神経の働きを良くする対策の心がけてください。
首を冷やさない
冬の外出は必ずマフラーなどをして首を外気にさらさないようにして下さい。エアコンの冷気が直接首にかからないようにして下さい。お風呂に入る時も、首まで浸かるようにして温めてください。ただし、心臓病などの方は首まで浸かるのはおススメできません。
規則正しい生活
自律神経は、規則正しい生活や軽い運動、入浴や睡眠でかなり改善できます。
具体的なやり方は
に詳しく記載してあります。
長時間うつむかない
うつむいている時間が長いほど、首に負担がかかります。
そこで、スマホを見る時はソファーなどに横たわり、頭の重さを首にかけないようにしましょう。
スマホは目の高さ
うつむかないように、スマホはできるだけ高い位置で見ましょう。テーブルがあれば、肘をつくのも良い方法です。
首のリラクゼーション
首を強くマッサージしたり、ポキポキ鳴らす人がいますが、首は重要な神経がたくさん通っているので、止めた方が安全です。それよりも、。東京脳神経センターの松井博士考案の首を伸ばす30秒リラクゼーションをおすすめします。
(やり方)
① 両手を首の後ろに組んで頭をゆっくり後ろに倒す
②頭の重さを手にあずけ、首の力を抜き、30秒天井を見つめる
これだけで、シワが伸びて、たるみも予防できます。出来れば30分に一回行ってください。ただし、ひっくり返らない様に背もたれのあるイスで。
パソコン、スマホを使わないわけにはいかない現代、少しでも悪化する前に対策しておくことが大切です。
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