仕事現場の体験談を聞く
定年後、新たな仕事に就く人は多くいます。それが全く未知の分野の場合、やはり不安が生じます。ハローワークや就職サイトでは知ることのできない実態を知るには体験者の話を聞くのが一番です。そこで、現役の警備員や介護職員などのシニア仕事人をインタビュー取材しました。不定期シリーズでお届けします。
定年後の仕事への不安
定年後に新しい仕事を始める。その時一番気になるのは、現場の実態です。どんな人がいるのか?現場の空気や人間関係はどうなのか?トラブルや対処法はどうなのか?それらは、実際に働いてみなければ分かりません。こんな筈ではなかった、こんな事は聞いていない、そういう事は良くあります。その結果、職場で孤立し、せっかく就いた仕事を辞めるハメにもなりかねません。
中高年就職の困難さ
中高年の職探しは並大抵のものではありません。現実には正社員になれる人はほとんどいないと言っていいでしょう。多くの人が就くのは、警備員、清掃員、工場作業員、介護員、運転手などのパートやアルバイトです。
資格やコネのある人、会社を起こせる人は別として、例え大企業の部長でも定年後は、ただの人です。地位も経歴も役に立ちません。自分の方が、あんな若僧より仕事ができる、そんな思いも虚しいだけです。それが日本定年社会の現実です。
選択肢は2つ。今までのキャリアもプライドもスッパリ投げ捨て、地べたからスタートするか、年金生活かです。
ここに登場する人たちは、前者の人たちです。元社長や大企業出身の人もいます。みんな前歴を記憶の中に封印し、新しい仕事に取り組んでいます。そんな人たちの生の声は、いい話しばかりではありません、むしろ嫌な事や惨めな話の方が多かもしれません。でも、それもこれも全て受け入れ、黙々と仕事に向かう姿に、シニアの真の逞しさを感じてもらえると思います。
次回、第1話は施設警備員の実録インタビューです。
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