テレビには「アバン」というものがあります。番組の冒頭で美味しいシーンをギュと濃縮して見せる手法です。このテクニックがブログに活かせます。
TVのアバン
長いことTV業界にいたので、アバンについてお話しします。
アバンは、言ってみれば予告編あるいはCMです。
いきなりインパクトのあるシーンだけをドドドと2分程度たたみかけ、この結末はどうなるのだ?と、視聴者が思い始めた頃合で、ドカンとタイトルを出す。
すると「視聴者は面白そうだ」「このシーンはいつ出てくるのか」そう思って見続けてくれるのです。CMまたぎしても待っていてくれます。
視聴者にそう思われなかったら、アバンは失敗。視聴率も稼げません。
アバンは最後に編集されますが、番組の真髄とも言えるので、ディレクターは魂を込めて必死に作ります。
TVのラテ
さらに、アバンと同じくらい、場合によってはそれ以上重要になるものがあります。
それは「ラテ」です。カフェラテではありません。ラジオとテレビを略してラテ欄と呼ばれる番組表の事です。
番組表には、時間ごとの番組タイトルの下に、よく見ると短いリード記事が書いてあります。これがラテ記事、略してラテです。
実はラテ次第で視聴率が大きく変わります。
ラテには、番組の内容が端的に書かれていると同時に、視聴者を引きつける魅力的なキーワードが求められます。
そのキーワードは、「流行」「人気」「お得」「謎解き」「追跡」「発見」「未公開」など、番組視聴者層が一番興味を持ちそうな切り口から引き出されます。
ラテを書くのはディレクターで、自分も毎回、無い知恵を絞って書いていました。
この「アバン」と「ラテ」のテクニックはブログに活かせる!そう思いました。
ブログのアバンとラテ
実はブログにもアバンがあり、ラテがあったのです。
それは、記事の最初の50〜70文字と、ブロックごとのリード文です。
検索で表示されるのは、タイトルだけではありません。
yahooなどは、記事の最初の51文字がダイジェスト表示される事があります。
Googleは、記事中の重要なキーワードが含まれたブロックをフューチャーしてくれることもあります。
これは、まさにTVのアバン・ラテと同じです。
実は、これまで何も考えず記事を書いてきましたが、最近気がつきました。
検索上位に表示される記事の多くは、キッチリ50文字くらいで、興味を引く様にまとめられているのです。
面白そうなキーワードや内容が表示されていれば、開く可能性はグンと高くなります。
そもそも上位表示される記事は、SEOでしっかりキーワード選定されているので、似たようなタイトルになりがちです。
その中から、どの記事を開こうかと考える時に、アバン・ラテのテクニックはかなり重要です。
もし、アバンを見ないで記事を開いたとしても、面白そうなリードなら、そのまま読んでもらえる確率は上がります。
そういう事を意識して、最近は特に記事始まり50文字に力を入れ、記事中の要所にキーワードを入れるようにしています。
検索エンジンは、SEOテクニックだけのキーワード記事から、中身重視に変わりつつあります。
今後この傾向は一層進むので、アバンやラテのテクニックを駆使した記事が強くなると思います。
とは言え、まだまだ研究中ですが。
余談になりますが「アバン」の語源は、「番組アド(広告)」で、なんでもひっくり返すテレビ業界の風習で「アドバン」に変わり「アバン」になった。
そう思い込んでいましたが、実は全く違いました。「アバン」はフランス語で「~の前に」という意味です。「アバンギャルド(前衛芸術)」と同じ語源です。
映画業界ではプロローグ映像にスタッフやキャストのスーパーを流れるのを「アバンタイトル」と呼んでいます。
10月の報告
さて、10月でブログ開設から5か月経ちました。
おかげさまで、初めて月間9000PVを超えることが出来ました。
バズった記事もなく、毎日1〜50PV程度の記事だけで積み重ねています。
どーんと1000PVくらい集める記事が書ければいいのですが、まあなかなか難しいものですね。
でも、1PVでも読んでもらえるなら、コツコツ続けて行こうと思います。
ネットを検索したら、月間9000PVについての記事がたくさん出ていました。
月間9000は1日300PVで、どうやら一つの峠らしいです。
これを超えれば1万PVということで、来月こそは、と思う日々です。
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