ポケモンGOをやってみた。これは現代の地縛霊だ。シニア目線の遊び方をお話します。
魔の交差点、魔のトンネル、魔の踏切ってのが全国各地にあります。見通しが良いのに衝突事故が絶えない。急カーブではないのに、しょっちゅう人が死ぬ。そんな不思議な場所です。
これは、目に見えない地縛霊がいるからと言われています。地縛霊は、特定の場所に縛り付けられている悪霊で、そこを通る人にトラブルをもたらします。
以前、自分がTVを作っていた時、あるリポーターと廃墟の取材をした事があります。
そのリポーターは、悪役出身の強面役者でしたが、霊感が強く、幽霊と蛇と熱い温泉が苦手な人でした。
廃墟に入ってしばらくすると、そのリポーターが、ガタガタと震えだしたのです。そして「います。悪いのがいます。これ以上は勘弁してください」と涙声で訴え始めました。
でも自分には何も見えません。いつもは強面のリポーターの涙顔を笑いながら、後ろ向きに歩いていたら、急に何かに足を取られて、勢いよく転んでしまったのです。しかもそこには平たい石がありました。
石に思いっきり体をぶつけ、激痛のあまりしばらく動けませんでした。その石をよく見ると墓石でした。何故こんな所に墓石が？理解できませんでした。
取材は中止になり、自分は腕を骨折。全治3週間となりました。
後からリポーターが教えてくれましたが、そこには刀を持った地縛霊がいたそうです。
ちょっと、脱線しまいましたが、地縛霊は見える人には見えるそうです。
自分は霊感が無いので、見た事はなかったのですが、ついに先日見てしまいました。亀の地縛霊です。この地縛霊は、なかなか可愛い。
最近世間を騒がせているポケモンGO。
娘夫婦と有楽町で飯を食った時、アプリをダウンロードしてもらいました。
早速外に出ると、ウヨウヨいます地縛霊が。ゴジラ像の周辺にレアな奴が出現、婿殿が夢中になってギザギザの奴を捕獲していました。
操作は以外と簡単で、あっという間に自分でも3匹捕まえました。
地縛霊は、この世の者ではないので、人間に物理的な悪さはできません。その代わり、人を惑わせ、衝突事故や転落事故を誘発します。その意味でポケモンは、今や地縛霊になりつつあるのでは？
実際にiPhoneで歩きながらやってみたら、周りが見えなくなり、かなり危険でした。
もう一つ懸念されるのは、「スマホ症候群」の増加です。頭の重さは５～６㎏ありますが、うつむくと20㎏もの負荷が首にかかります。
「スマホ症候群」は、長時間のうつむき姿勢で、首の筋肉が疲労変性し、首を通る自律神経が壊れて、頭痛や吐き気などの体調不良になる病気です。
それでも、ポケモンGOはなかなか面白いゲーム。現実世界にオーバーラップした異世界をバーチャル体験できるのは革新的です。
この先、このような形態のサービスが次々と出てくるでしょうから、シニアも一度は体験しておく事をおススメします。
ポケモンを探しで歩き回るのは、運動不足のシニアにはうってつけ、新しいフットパスコースもできるかも。
ただし歩きスマホは、怪我をするので、捕まえる時は立ちスマホや座りスマホででやって下さい。それで逃げられたらあきらめましょう。
あと、「スマホ症候群」にならないために、15分に一度はスマホから目を離し空を見上げ、首の筋肉を伸ばす事をオススメします。
スポーツにしろ、ゲームにしろ、遊びには自己責任が付き物です。トラブルが続発すれば目の敵にされ、反社会的なレッテルが張られます。
ポケモンGOは上手に遊べば、人が集まる新しいパワースポットができます。その時ポケモンは地縛霊から守護霊に格上げされるでしょう。
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