儲かるのは医者と薬局だけ、国民が大損している「医薬分業」について話します。
「医薬分業」という制度は二重取りの全ての元凶です。
かつて薬は、病院内で処方する「院内処方」が主流でした。
ところが、大量に薬を出して儲ける悪徳医師が続出、“クスリ漬け医療”が横行し社会問題となってしまいました。
そこで厚労省が打ったのが「医薬分業」という最悪の一手。
診察と薬の処方箋までは医師が行ない、調剤からは薬剤師が行なうという制度に変わったのです。
だから現在では、病院の前に薬局が軒を連ねる「門前薬局」が普通になっています。
この制度、一見何も問題が無いように見えますが、実は患者だけが損している最悪の制度なのです。
高血圧や糖尿病などの薬は、状態が安定していれば、90日分くらいは一度に出しても良い場合があります。
ところが、数か月分もらいたいと思っても、病院は2週間から1か月分しか薬を出しません。
理由は診察数を増やし稼ぐため。
さらに、薬局は『調剤技術料』や『薬学管理料』といった項目を上乗せして薬の何倍も儲けるのです。
自分の場合、最近かかった時の薬代の内訳を見たら、調剤技術料が3870円、薬学管理料が600円、薬代である薬剤料は2100円で、合計6570円でした。
実際には3割負担なので、支払ったのは1980円でしたが、薬局は2100円の薬を出すのに4470円も報酬を上乗せしていたのです。
『調剤技術料』と言っても、医者が書いた処方箋に従って、棚から薬を出して袋に詰めるだけです。
『薬学管理料』は、クスリの説明書きを口頭で伝えるだけの事です。
結局、患者は薬のためだけの通院で時間とお金を無駄にし、薬局でも高い薬代を払わせられる“二重取り”を受けているのです。
もちろん良識ある医師、薬剤師も沢山いるでしょうが、残念ながら利益を最優先する方々も多いのが現実です。
「医薬分業」にしろ「労働者派遣法」にしろ、とにかくこの国の法案はザル法が多すぎます。
これでは国の医療費が14兆円を超えるはず、早急な改革が求められます。
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