10月5日にテレビ朝日スーパーJチャンネルで放送された「東京脳神経センターの首こり治療 」で、首こりの症状が分かりやすく解説されていたのでまとめてみます。
首こりとは?
番組の中で、うつや頭痛、ムチウチなどたくさんの患者が首コリの治療で治っていましたが、そもそも首こりとは何でしょうか?
東京脳神経センターの松井博士によると、
「首こり」の患者は、ほとんどの人が「ストレートネック」になっています。
首こりは、自律神経の働きを妨害し、
頭痛・肩こり、吐き気
目の疲れ、ドライアイ、ドライマウス
疲れやすい、眠れない
など、実に多くの体調不良を引き起こすと言うのです。
首こりの原因は?
松井博士によると、首こりの原因は
うつむき姿勢だと言います。
スマホやノートパソコンを使っているとうつむきの姿勢が続きます。
特に最近では、ポケモンGOなど人気のゲームが増えて、大人も子供もうつむく時間が激増しています。
松井博士によると、この「うつむき姿勢が」長時間続くと、首の筋肉が疲労困憊して硬くなります。
すると、首を通る「自律神経」が破壊されます。
自律神経が壊れる=体調不良
うつむくと何故悪いのか?
うつむいているだけで、そんなに首の筋肉は疲労するのでしょうか?
実は、頭の重さは成人で5~6キロもあります。
うつむくと、さらに負荷がかかります。
アメリカのケネス・ハスラー医師の研究では、
首の重さは30度傾けると約3倍に、
45度で4倍の20キロもの負荷になるといいます。
これだけの負荷がかかった状態で、長時間うつむくと、首の筋肉を極度に疲労させ、その結果、自律神経が破壊され「首こり」を引き起こすのです。
身体の症状
自律神経は、涙・唾液・汗・血圧・体温をコントロールしています。
さらに肺・心臓・血管・消化管・膀胱・子宮・内分泌線など各器官をコントロールしているのも自律神経です。
だから首こりにより、自律神経のバランスが崩れると驚くほどたくさんの全身症状が出ます。
①「頭痛」や「めまい」の慢性的症状。
②「肩こり」「首こり」などの筋肉痛の症状。
③「下痢」「便秘」などの消化器系の症状。
④「ドライアイ」「ドライマウス」など涙や唾液の症状。
⑤「涙目」「多汗症」など涙や汗が止まらない症状。
⑥「血圧不安定症」「どうき」など血圧の症状。
⑦「冷えのぼせ」など体温調節異常の症状。
⑧「慢性疲労症候群」や「自律神経失調症」など不定愁訴の症状。
心の症状
身体の症状だけではありません。慢性化する不調のために、普通の生活が出来なくなります。
何処に行っても治らない症状に苦しみ、一方では周りから怠け者と見られ、自分を責めるようになります。
その結果、「うつ」症状が出てきて、最悪は自殺志向に陥ると言います。
松井博士によると、これは「自律神経うつ、新型うつ」と言って、従来の精神病のうつと違うものと言います。だから、首こりを治すとうつが消えていきます。実際に番組の中でうつの人たちが完治して、社会復帰していたのには驚きました。
うつは首で治る?
うつになり心療内科に通っている人は沢山います。
しかし、ほとんどの人が何年も薬を飲みながら、完治できずに苦しんでいるのが実態です。
首こりの治療でうつが治るとすれば、うつの患者には大きな福音となるかもしれません。
首こりのチェック
次のようなことに思い当たる方は、首こりの可能性があります。
1 スマホのやりすぎで肩こりや不眠がある。
2 仕事の意欲が減退している。
3 毎日落ち込む。
4 パソコンを長時間使用している。
5 育児や家事でうつむきが多い。
6 頭痛・イライラ・不眠・疲れやすい。
7 ゲームに熱中、引きこもりや不登校。
8 交通事故のムチウチで体調不良。
2つ以上ある方は、自分でも知らないうちに首こりになっているかも、
一度首を見てもらったほうが良いかもしれません。
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