通販業界 騙しのテクニック②愛用者や体験者たちの正体
通販業界 騙しのテクニック②愛用者や体験者たちの正体

通販業界 騙しのテクニック②愛用者や体験者たちの正体

 通販番組には実にたくさんの人たちが関わっています。その実態をお話しします。

愛用者

通販番組には、長年商品を愛用している〇〇さんという方が必ず出てきて商品を褒めます。これが愛用者です。

例えるなら、愛用者は恋人です。または、疑似家族、信者と言ってもかまいません。

そもそも商品が気に入っているから愛用者になるわけですが、その会社から愛用者と認められることは、さらに特別な存在になることです。

いざ、撮影となると、自分だけのためにクライアントが大勢の撮影クルーを率いてやって来ます。

それだけで感激してしまい、商品を全力で褒めちぎるわけです。

もはやアバタもエクボ、商品の欠点は目に入りません。

だから、愛用者の言葉を鵜呑みにしてはいけません。

 

画面の片すみに必ず表示されるスーパーがあります。

「個人の意見です」「個人の感想です」

この意味を考えてください。

この人にはとても良いかもしれませんが、誰にでも良いわけではないますよ。という意味です。

育成愛用者

もう一つのパターンは、愛用者の育成です。

リアルな愛用者の場合、撮影してみたらイマイチな人だった。

そんなことがよくあります。

でも、あくまで顧客ですから、文句は言えません。

 

そんな時は、オーディションです。

イメージにぴったりの人を選べば良いのです。

その人に明るく商品をほめてもらって好感度アップ!

 

とは言え、ヤラセはマズイ。

そこで、オーディションで選んだ人に、その場で商品を渡して、撮影までの間、使ってもらうのです。

本当は1月くらい使ってもらうべきですが、時間がないときは、2〜3日ということもあります。

でも、たとえ1日でも使えば愛用者、ウソではないグレーというわけです。

それで商品の良さを褒めちぎれるのも一種の才能、そんな人がオーディションに合格するのです。

体験者

商品を実際に使って、効果を見せたり、感想を言ったりするのが体験者です。

体験者は100%仕込みです。

体験者もオーディションで選ばれます。

 

役者ですが、もちろん顔の売れた役者ではありません。

半分素人です。素人でなくては。リアリティがないからです。

でもギャラをもらってますからタレントです。

体験者も基本的に信用してはいけません。

 

愛用者も体験者も、専門のエキストラ会社があり、オーディションとなるとたくさんやって来ます。

メンバーは劇団の役者もいれば、元演歌歌手、元宝塚、退職者のおじさん、主婦など多士済々。

どんなイメージでもござれです。

 

撮影マジック

もう一つ見落とせないのが、撮影マジックです。

女性の場合、ヘアスタイル、メイク、照明で全く別人になります。

プロのメイクやライトマンが全力で取り組むのだから当たり前です。

ビフォー、アフターで体形や顔が、ガラリと変わるように見えますが、注意して光の明るさ、ヘアスタイルや服などを見てください。

ビフォーは、画面が薄暗い、メイクも薄い、ヘアや服装もダサい。アフターは画面が明るい、明確やヘアもていねいで垢抜けている、そんなことがほとんどです。

 

電話オペレーター

視聴者からの電話を受けるのがコールセンターのオペレーターです。

大概の通販会社はオペレーター専門会社に頼みます。

オペレーター専門会社は沖縄などにあり、数百人のオペレーターだ所属しています。

オペレーターは電話コミュニケーションのプロです。

実際、オペレーターの集中力はすごいです。

中には、机の下にの暗がりに潜り込んで話す人もいるくらいです。

まさに1本の電話が命綱、口調はソフトでも全身全霊で話しています。

そんな人を相手に話して、心を動かされない人はいません。

気づいたときには、契約していることがほとんどです。

恋人商法

定期契約のためには恋人関係になるのが一番です。

もちろん男女の仲を指しているわけではありません。

精神的にラブラブの関係を結べば良いのです。

練達のオペレーターになると、ファンが何人もいて電話で指名を受けます。

オペレーターによっては、顧客の健康状態ばかりか、家族構成や悩みまで知っています。

そして、誠心誠意心を込めて会話します。

顧客は、それだけで自分が特別扱いされていると感激し、ファンになります。

これが「恋人商法」です。

 

通販会社

そもそも実態が分かりづらいのが通販会社です。

何しろ店舗がないので、行くことも見ることもないからです

大手のメーカーがやっている会社であれば知っていますが、ほとんどの通販会社は聞いたことのない会社ばかり。

一発当てたるという野心だけの、モラルの低い会社もあります。

騙される方が悪い、法にさえ引っかからなければ良いそう思っている会社も多くあります。

 

まとめ

通販の裏側を書きましたが、通販番組は詐欺でもだましでもありません。

分かって使えば。通販ほど良いものはありません。

店舗も販売員も在庫もない代わりに、より安く消費者に得る事ができて、会社も儲かるウィンウィンな関係なのです。

実際に良い商品もたくさんあります。

だからこそ、後悔しないように、上手に利用してください。